「会社員生活が向いてない人」と「フリーランス生活が向いてない人」の違い
[カテゴリ]フリーランス生活
Web業界などでは、ある程度の年数を会社勤めをして経験を積んだ後、フリーランスとして独立していく人が結構います。
現在、企業の中でwebデザイナーとして働いている方などの中には、近い将来、自分も独立して「雇われない人生」を歩もうか、あるいはこのまま会社組織の中で働き続けていくかで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
私自身は2年半Web制作会社に勤めた後、フリーランスのウェブデザイナーとして独立しました。
私がフリーランスとして生きていくことを決断した理由は、以前からフリーランス生活に憧れていたということもありますが、なによりフリーランス生活が一番自分に合っていると考えたからです。
実際、フリーランスになってみて、すごく自分に合っているワークスタイルだと実感していますし、思い切って独立してよかったと思っています。
しかし、中には安易に独立してフリーランス生活をスタートしたものの、うまく馴染めず再び会社員生活に戻る人も少なくないようです。
では、いったいどのような人が「フリーランス生活」に向いている(or向いてない)のでしょうか?
逆に、「会社員生活」の方が向いている(or向いてない)のはどのような人なのでしょうか?
会社員生活が向いてない人
(フリーランス生活が向いている人)
- 一人の時間が好きな人
- 自己管理が得意(好き)な人
- 好きな仕事だけをやって生きていきたい人
- ライフスタイルにこだわる人
一人の時間が好きな人
会社員時代は同僚や上司、部下などと長時間同じ空間で働いていたのが、フリーランスになると基本的には一人になります。
仕事をする環境として、自宅で誰にも邪魔されず一人黙々と働きたい人にとっては最高のワークスタイルだと言えます。
自己管理が得意(好き)な人
会社員の頃は、出勤・退社時間や休憩時間が定められていて、日々のスケジュールなども部署やチーム内で管理している場合がほとんどですが、フリーランスになると仕事のタイムスケジュールだけでなく、プライベートの時間も含めた生活すべてを自己判断で管理していくことができます。
このような自己管理が好きで得意だと思う人にとっては理想的な働き方だと思います。
好きな仕事だけをやって生きていきたい人
会社員の場合、自分のやりたい仕事だけをやっていればいいわけではなく、時にはやりたくない仕事もやらなければなりません。
フリーランスであれば、自分が一番好きで得意な分野に特化して仕事をしていくことも可能なので、「嫌な仕事はやりたくない、だけど好きなことならとことん頑張れる!」っていうタイプの人は自分の能力を最大限に引き出せる可能性もあります。
ライフスタイルにこだわる人
会社勤めをしていると、どうしても時間的な制約や地理的なしがらみ(勤務地や転勤など)があるため、自分が理想とするライフスタイルを実現することは難しくなります。
フリーランスの場合、そのような制限やしがらみが一切ないので、仕事だけでなく趣味や家事・子育てなど生活すべてに対してこだわりをもって生きていきたい人にとっては、工夫次第で理想のライフスタイルを実現することが可能です。
フリーランス生活が向いてない人
(会社員生活が向いている人)
- 一人の時間は退屈で寂しいと感じる人
- 決められたルールに従える人
- 嫌なことでも我慢して頑張れる人
- 協調性がある人
一人の時間は退屈で寂しいと感じる人
誰しも会社を辞めた当初は開放感などから「一人は自由でいいな~」と思うわけなんですが、人によっては一時期を過ぎるとだんだん孤独を感じるようになる場合もあります。
会社員だった頃なら当たり前に感じていたであろう毎日同僚と会話をしたり、仕事帰りに飲みに行ったりということを失って、はじめて一人の時間が退屈で寂しいと気づく場合が少なくありません。
会社という組織の中で働いていると、フリーランスのような自由さに憧れる時もありますが、組織にいることで得られているメリットとフリーランスの孤独さの両方を理解した上で、本当に自分にとってどちらが合っているのかを判断する必要があるでしょう。
決められたルールに従える人
会社には実に様々な決まり事があり、それに従って働くのは大変ですが、会社組織を運営していくためには必要不可欠でもあります。
そのようなルールに従うことが苦痛に感じ、我慢するくらいなら自己責任によって管理していきたいタイプの人にとってはフリーランスが向いているでしょうが、決められたルールがある方が働きやすく、それに従うことも特に苦痛ではないという人であれば、会社という組織で生きていく方が合っているといえます。
嫌なことでも我慢して頑張れる人
会社員であれば、やりたくない業務や部署に配属されれば、嫌な仕事でもやらなければなりません。
どうしても好きな仕事だけをやっていきたいという人にとっては、多少リスクがあってもフリーランスという選択もアリだと思いますが、たとえ嫌な仕事や好きではない仕事であっても、我慢して頑張っていけるタイプの人なら、会社勤めの方がその強みを活かせると思います。
協調性がある人
会社の中には実に様々なタイプの人がいます。
意見が合わなかったり、能力に差があったり、性格が悪かったりとイライラしたり腹が立つことばかりです。
でも、それでいちいちキレていたら会社員生活なんてやってられませんよね。
なので、どんなタイプの相手であってもそれなりにうまく付き合っていけるような協調性こそが、長く会社員生活を続けるには必要不可欠なのだと思います。
最近、このような協調性を持ち合わせている人は意外と少ないように感じるので、これも会社という組織の中で働き続ける上でひとつの強みになるといえるでしょう。
それぞれの生活スタイルに注目して向き・不向きを判断
勘違いしてほしくないのは、上に書いた2つのタイプは「フリーランス」「会社員」に向いているか向いてないかということではなく、「フリーランス生活」「会社員生活」に向いているか向いてないかということです。
つまり、それぞれの生活スタイルの部分に焦点を絞って向き・不向きを判断しているところがポイントです。
単に「フリーランス」か「会社員」かといった場合は、高い能力がある人や人一倍努力する人ならどちらでも成功する可能性は高いでしょうし、逆に大した能力がなかったり、努力をしない人ならどちらを選んでもうまくいく可能性は低いといえるでしょう。
一方、「フリーランス生活」あるいは「会社員生活」に向いている人かどうかということは、能力や努力の有無とは基本的には関係ありませんよね。
でも、この「フリーランス生活」「会社員生活」の向き不向きこそが、どちらの方向で生きていくかを判断する際に一番大事なポイントなんです。
なぜかというと、会社勤めを辞めてフリーランスになろうかと考える人や、フリーランスになってみたけどやっぱり会社員に戻りたいと考える人の多くは別に成果が出せなかったからそう考えているのではなく、単に今の生活(ワークスタイル)が嫌(合わない)という場合がほとんどだからです。
逆にそれほど成果が出ていなくても、その生活(ワークスタイル)自体は好きで自分に合っていると感じている人なら続けている場合がほとんどです。
まして会社員の場合は、とりあえず続けていけさえすれば最低限給料はもらえるわけですから、無理に不安定な立場になろうとは思わないのでしょう。
フリーランスの場合、仕事がほとんどなくて最低限の生活もできないレベルともなれば話は別ですが、意外とそんな人は少ないんですよね。
「会社勤め」も「フリーランス」も人によって適正がある
会社勤めを続けるか、それともフリーランスとして「勤めない働き方」を目指すかを考える場合、どうしても「能力」や「収入」といったことばかりに目が行きがちですが、それぞれの生活スタイルに対して、人によって適正があるということをしっかりと認識した上で判断することが大事です。
「会社勤め」か「フリーランス」か、といったワークスタイルで悩んでいる方には是非、参考にしていただければと思います。
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