キャラクターやアイドル、レディースアパレルといったジャンルを中心に、世の中にあふれる“カワイイ”webデザイン。
実はその多くがおっさん(中年男性)によって作られているって知ってましたか?
そもそも“カワイイ”webデザインのターゲットは主に10代~20代の若い女性なので、おっさんが作っているなんてあんまり知られているとマズイんですが…
確かにカワイイ系のwebデザインをみていると、「若くてオシャレな女性webデザイナーが作っているんだろうなぁ」といった印象を受けますよね。
もちろん若い女性webデザイナーさんが作っているケースもたくさんあるんですが、“カワイイ”なんてイメージとはかけ離れた中年のおっさんがハイクオリティなカワイイ系webデザインを作っている場合も少なくありません。
私自身も40前のおっさんwebデザイナーですが、ギャルファッションのショッピングサイトなんかを仕事でよく作っていますし、意外と得意ジャンルだったりもします(笑)。
webデザイナーになりたての頃はカワイイ系のデザインを作ることに、なんだか“こっ恥ずかしい”気がしていましたが、今となってはなんとも思いません。
じゃあなんで“カワイイ”webデザインは、若い女性webデザイナーよりも、おっさん(中年男性)が作っている場合が多いのでしょうか?
“カワイイ”webデザインの多くがおっさんによって作られている3つの理由
- ジャンルへの関心度とデザインクオリティは関係がない
- 単に女性webデザイナーよりも男性webデザイナーの数が多い
- 経験豊富でスキルが高いwebデザイナーの多くが中年男性
ジャンルへの関心度とデザインクオリティは関係がない
例えば、流行のファッションに敏感な若い女性webデザイナーだからと言って、ファッションジャンルのwebデザインが得意かというと、そんなことはありません。
それと同様に、たとえカワイイ系ジャンルが大好きなwebデザイナーであったとしても、カワイイ系ジャンルのwebデザインを作成できるというわけではないのです。
そもそもwebデザイナーは、ありとあらゆるジャンルのデザインを作る仕事です。
当然ながら自分が関心の高い分野の仕事ばかりやれるわけではなく、まったく関心のないジャンルの仕事も多くあります。
なので、自分にとって関心が高い/低いといったことでクオリティが左右されているようではプロのwebデザイナーとして失格なわけです。
私の経験上、むしろ関心が高い分野の方がデザインに自分の嗜好が影響してしまいがちで意外とやりにくかったりします。
単に女性webデザイナーよりも男性webデザイナーの数が多い
正確な男女比を調べたわけではありませんが、おそらく圧倒的に女性webデザイナーよりも男性webデザイナーの方が数が多いでしょう。
そもそも就業者全体でみても男性の方が多いわけですよね。
とりわけwebデザイナーの仕事はハードな長時間労働が当たり前なので、男女の体力的な差や出産・育児といった壁を考えると、必然的に経験豊富なwebデザイナーというのは男性の方が多くなります。
なのでカワイイ系のwebデザインに限らず、全てのジャンルにおいて男性のwebデザイナーが作成したwebデザインが圧倒的に多くなるわけです。
経験豊富でスキルが高いwebデザイナーの多くが中年男性
若者をターゲットにしたwebデザインであれば、そのターゲット層に近い年齢の若いwebデザイナーが作った方がユーザー目線でデザインできるといったメリットがあるかもしれませんが、いくらユーザーの気持ちやニーズがとらえられたとしても、webデザインに落とし込めなければ意味がありません。
webデザイナーはあくまでも“作り手”ですので、とにもかくにも表現する能力があるかということが大前提なのです。
なので結局、webデザイナーとしての経験が豊富でデザインスキルが高い人が作ることになります。
で、経験豊富となるとどうしても年齢的には30代~40代といったいわゆる中年のwebデザイナーとなってくるわけです。
経験豊富でスキルが高いwebデザイナーであれば、たとえカワイイ系の分野に無関心な中年のおっさんであっても、若い女性の心をグッと掴むクオリティの高いカワイイ系webデザインが作れます。
それがデキるwebデザイナーの凄さなんですよね。
webデザイン以外でも中年のおっさんが“カワイイ”世界で大活躍
「“カワイイ”の多くはおっさんが作っている」という話は、webデザイン以外の世界の方がわかりやすかったかもしれませんね。
アイドルの世界であれば代表的なのがAKB48。総合プロデューサーは言わずと知れた秋元康さんです。
大変失礼な言い方ですが、おっさんですよね。
そんな中年男性がプロデュースしたアイドルが、日本にとどまらず世界中で大人気です。
その他にも、アニメやファッション、インテリアや飲食店に至るまで、若い女性が群がる分野の裏側は大抵おっさんが演出しています。
あ、こんな話ばかりしてると、これから“カワイイ”デザインを見た時、おっさんの顔が目に浮かんでしまうかもしれませんね(笑)。
ってことで、私も「“カワイイ”が表現できるおっさんwebデザイナー」でいられるように、まだまだデザイン経験を積んでいきたいと思います!