webデザイナーは飽和状態ってホント?
[カテゴリ]webデザイナー転職
webデザイナーは多くの人が目指している職業であることから、“飽和状態”とも言われています。
未経験からwebデザイナーに転職したいとお考えの方にとっては特に気になる問題ではないでしょうか。
そこで、30代未経験からWeb制作会社にデザイナーとして転職した私の経験を交え、webデザイナーの現実をお話します。
デキるデザイナーは“引く手あまた”
webデザイナーといっても“ピンキリ”
私のように未経験からwebデザイナーに転職したいという人や、webデザイナーに限らず「デザイナー」と呼ばれる仕事に憧れを持っている方はたくさんいます。
そんな方の中には、「デザイナーは多くの人が憧れる職業なので既に飽和状態なんじゃないの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身もPCスクールでwebデザインを勉強していた頃、スクールのスタッフから
「webデザイナーは飽和状態ですよ。」
と言われたことがあります。
確かにこれはある意味で事実です。
ただ、web制作会社に入社すると、経験が浅い人でもwebデザイナーと呼ばれますし、たとえアルバイトであってもweb業界に入ったら肩書きはだいたいwebデザイナーになります。
つまり、ひとくちにwebデザイナーといっても“ピンキリ”なんです。
デザイナーこそ“デキる人材”が不足している
実際にウェブ系企業が求める理想のwebデザイナー(高いレベルのスキルや豊富な経験を持ったwebデザイナー)というのは、現在でもそれほど多くはなく、特に中小企業の多くでは使い物になる人材が足りていないというのが現実です。
もちろんこれはweb業界に限った話ではありません。
多くの業界では「就職難」と「人材不足」という言葉が同時に叫ばれており、実際その業界で働いている、または目指しているという人の数は多くても、本当に使える人材や必要とされる人材はどの業界でも不足しているというのが現実です。
つまり、デキる人材というのはまだまだ“引く手あまた”ということです。
その中でも、「デザイナー」という視覚表現や視覚伝達に関わる仕事は、デキる人材の不足が顕著な職業なのです。
webデザイナーの活躍する場はどんどん広がっている
デザインは教育のカリキュラムとして成立させにくい
「デザイナーこそ“デキる人材”が少ない」
この理由は色々あるでしょうが、私が考える大きな原因は、デザインの能力を身につける方法が未だに確立しておらず、学ぶ方法や教育機関なども非常に少ないということです。
つまり、実務経験を通して自ら学び、カラダで覚えるしかない。
というのが現実です。
書籍などを読んで理屈はわかってもなかなか表現手段として使えるようにはなりません。
また、ほどんどのPCスクールでは、基本的にアプリケーションスキルの習得に重点が置かれていて、デザインのノウハウはあまり教えてもらえません。
なぜならデザインの能力というのは、他の職業の能力に比べて数値化や客観的評価が難しく、“ふわっと”していて抽象的であるため教育のカリキュラムとして成立させにくい性質があるからです。
デザインの基礎能力は普遍的で陳腐化しない
私がweb制作会社に転職して間もない頃、デザイナーではない社内の先輩に「やっぱりデザイナーは有利だよね」とか「デザイン出来るっていうのは大きな強みだよね」と言われたことがありました。
不思議に思った私は「webデザイナーは飽和状態なのでは?」と問いただしたところ、「“デキるデザイナー”というのはどこの会社でも不足していて欲しがっているからね。」という答えがかえってきたのです。
この時の何気ない会話が、私にとってはとても大きな衝撃となり、デザインの道でやっていくことに迷いがなくなったキッカケの一つでもあります。
つまりwebデザイナーは「飽和状態」でもあり「不足状態」でもあるということなんですが、経験を積めば積むほど“デキる人材”になりやすい職業だと私は感じています。
一朝一夕に能力が身につくわけではありませんが、デザインの基礎能力は普遍的であるため時代が変化しても陳腐化するものではありません。
Webデザイナーこそ未経験からでも転職しやすい
印刷物からパソコン、そしてスマホやタブレット端末とデザインが活用される媒体は時代とともに変わってきていますし、今後も変化し続けるでしょう。
しかし、過度に不安に思う必要はありません。
もちろんこれからwebデザイナーへの転職を考えている方にとっても大きな心配はありません。
なぜならデザインの仕事は、時代が変わっても積み重ねた経験が活かされ続けるという強みがあるので、未経験からでも遅いということはまったくないのです。
現在の世の中はモノやサービスが溢れていて差別化が難しくなっていますが、成長し続けている企業のモノやサービスに共通するのは“デザインのチカラ”を最大限活用していることです。
そんな“デザインのチカラ”を仕事に活かせることは、webデザイナーの魅力のひとつでもあります。
このようなことから、今後もwebデザイナーの活躍する場はどんどん広がっていくと私は感じています。
未経験でこれからwebデザイナーに転職したいとお考えの方も、焦ることなく地道に経験を積み重ねていけば、きっと“引く手あまた”なデザイナーになれるでしょう。
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