未経験Webデザイナーでも採用されるポートフォリオ制作の極意
[カテゴリ]webデザイナー転職
デザインやHTMLなどWeb制作の基礎力がある程度身についたら実際にWebサイトを制作してみましょう。
そして最終的にそれを転職活動用のポートフォリオに使用します。
ここでは、私が考える“未経験Webデザイナーでも採用されるポートフォリオ制作の極意”を伝授します。(←大げさ?)
未経験Webデザイナーのポートフォリオは「こだわり」「積極性」「遊び心」で勝負!
未経験Webデザイナーが採用されるポートフォリオ3大アピールポイント
- 架空Webサイトの制作は徹底的に作り込んで「こだわり」をアピール!
- 知人の会社のWebサイト制作など実務体験をして「積極性」をアピール!
- ポートフォリオのインターフェイスで「遊び心」をアピール!
架空Webサイトの制作は徹底的に作り込んで「こだわり」をアピール!
PCスクールなどに通っている方なら色々なサイト制作の課題が用意されていますし、そうでない方は自分で架空に設定したWebサイトを作成すればいいのですが、このような作品は所詮架空のWebサイトなので、普通に作ったのでは単にデザインやコーディングなどの「技術」しか評価するポイントがありません。
しかし未経験Webデザイナーの場合は、アピールできるほどの技術を持っていないのが普通なので、結果として大した評価にはならないのです。
それよりも「ここまでやるか!」というくらい徹底的な作り込みをすることで「こだわり」をアピールする方が結果的には印象に残り、いわゆる“キャラ立ち”できるのです。
例えば、ネット通販業界のウェブ制作部門に転職したいと考えている方が架空サイトの作品として「ラーメンの通販サイト」を制作するとしましょう。
架空サイトなので、ラーメンの写真はネット上からフリー素材などを利用するのが手っ取り早い方法でしょうが、これを実際自分でどこかのラーメンを買ってきて調理し、家族や友人などに協力してもらって撮影をするのです。
そうするとラーメンの写真だけでなく、美味しそうに食べているところや作り方の手順などの写真まで撮影できるので、フリー素材で作成したページでは作れないコンテンツが作れますし、フリー素材では出せないような臨場感や訴求感も表現できます。
たとえフリー素材より写真自体のクオリティは低くても圧倒的にオリジナル感が出せるので、採用担当者に「たかが架空サイトの写真でここまでやるか!」という印象を与え、制作者の熱意をアピールすることができるのです。
またキャッチコピーや説明文などのコメントも適当な文言をダミーテキストとして挿入するのではなく、インパクトのあるキャッチコピーや商品の魅力を引き出すコメントを考え、“売れるページ作り”を意識して作るのです。
これくらいやれば技術的なクオリティはそんなに高くなくても、必ず採用担当者は興味を持って見てくれますし、「こだわりを持った面白みのある人」という印象を与えることができます。
ここではラーメンの通販サイトを例に説明しましたが、企業サイトやポータルサイトなどを作成する場合でも、いかにして作品から「こだわり」をアピールするかの考え方は同じです。
知人の会社のWebサイト制作などで実務体験をして「積極性」をアピール!
PCスクールなどに通っている方なら、色々なWebサイト制作の課題が用意されているのでポートフォリオ用の作品としても利用することが出来ます。
しかしPCスクールで用意された課題を作成しただけでは、いくらクオリティが高くても未経験Webデザイナーが企業から採用を勝ち取るためには不十分なんです。
なぜかというとスクールから与えられた課題をこなしただけでは“課題を与えられないと何も行動しない人”という印象を持たれてしまうからです。
そこで、知人や友人などが関わる会社やコニュニティにサイト制作をさせてもらえるところがないか当たってみて、たとえ無償でもやらせてもらうんです。
これなら、自らクライアントを探し出してでも実務体験がしたいという「積極性」がアピールできますし、何より架空のWebサイトではなく実際に使用されるサイトなわけですから、クライアントとの打ち合わせに始まり、要望のヒアリングやデザイン提案、修正対応といったような納品に至るまでの実務に近い制作フローが体験できます。
つまりスクールの課題では決して体験できないような実務の苦労なんかも少しは経験できるわけです。
このあたりの経験もアピールポイントになるので、ポートフォリオには感想などを付け加えるとよいでしょう。
ポートフォリオのインターフェイスで「遊び心」をアピール!
いくつかの作品ができたら、それをひとまとめにして見ることが出来るポートフォリオのインターフェイス(サイト)を作成します。
ここでアピールしたいのが「遊び心」です。
ポートフォリオに入れる作品ひとつひとつは実務に置き換えた場合、クライアントが存在したり、それぞれのWebサイトに役割があるものなので、制作者自信の遊び心というよりは「実務」を想定しながら制作に取り組んだことをアピールした方がいいのですが、ポートフォリオのインターフェイス自体は、自己アピールがコンテンツの役割であり本質なので、自由に表現すればいいのです。
「動き」を取り入れた表現が得意なら、その技術をふんだんに盛り込んでアピールすればいいですし、ハイクオリティなグラフィック制作が得意なら圧倒的な表現力をアピールすべきです。
技術的にアピールできる部分がない方でも“自分らしさ”や“オリジナリティ”を表現すればいいので、真面目すぎたり面白みのないデザインにはならないよう気をつけたいところです。
せっかくの自己アピールできる場ですからね。
ただ、あくまでもポートフォリオの主役はその中に入れているひとつひとつの作品なので、それがわかりづらくなったり使いにくいユーザインターフェイスにならないよう意識して作らないといけないですが、採用担当者のファーストビューにもなるわけなので、できることなら無難なものではなく“心を掴む”インターフェイスに仕上げましょう。
「こだわり」「積極性」「遊び心」の3つがアピールできれば未経験Webデザイナーでも採用を勝ち取れます!
このように、未経験Webデザイナーなら「技術」をアピールするのではなく「こだわり」「積極性」「遊び心」という、たとえ技術が未熟でもアピールしていけるポイントで戦えば勝算は大いにあるのです。
ハッキリ言ってこの3つを持っていると感じる応募者だったら、多くのWeb系企業はWebデザイナー未経験でも欲しい!と思うはずです。
とにかく、この3つをしっかりと意識してポートフォリオを作成し、自信を持って転職活動に挑めるようにしましょう。
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