webデザイナーの仕事が「ブラック」ではないと言える理由

[カテゴリ]webデザイナー転職

ここ数年、世間では過酷な労働を強いる企業が名指しで取り上げられ、「ブラック企業」や「ブラック労働」といったレッテルを貼られたりして社会問題化しています。

この過酷な労働を強いるブラック企業問題ですが、単に「過酷な労働環境」=「ブラック」と決めつけてしまうのも、少し乱暴な考え方だと思います。

なぜなら、過酷な労働環境の仕事でも業界によってはブラックと言われにくい仕事があるからです。

では、いったいどんな仕事がブラックで、どんな仕事がブラックではないと言えるのでしょう?

この答えの一つとして、技術が習得できるかどうかが大きなポイントではないかと私は考えます。

技術が習得できるwebデザイナーの仕事は過酷な労働環境であっても「ブラック」ではない

ブラックな仕事とは「技術が習得できない過酷な労働」

「ブラック企業」というレッテルを貼られ、世間を騒がせている企業の中心は外食産業です。

本来、外食(飲食)業界の仕事であれば「料理を作る」という高度な技術が必要なわけですが、大手チェーン店やフランチャイズ店などの多くでは学生のアルバイトでもすぐにそのお店の料理が作れるように、業務の大半が事細かくマニュアル化されています。

つまり、長年その仕事に従事しても大した技術が習得できないわけです。

一方、料理人になることを目指して日本料理店に弟子入りし経験を積んでいる若者は、おそらくチェーン外食店よりも低賃金で長時間働いているはずです。

でもこの状況をブラックという人はいないでしょう。

なぜなら、日本料理店で修行をしている人にとっての過酷な労働は、一人前の料理人になるための技術を習得するという、自分の目的を果たすためのプロセスだからです。

 

過酷な労働ではあるが技術が習得できる仕事はブラックではない

つまり、過酷な労働環境であってもブラックではない仕事とは、その会社にしがみつかなくとも、転職や独立をしてその業界を渡り歩いていける技術が習得できる仕事(会社)です。

webデザイナーという仕事もブラックではない仕事の一つでしょう。

ご存知の方も多いでしょうが、webデザイナーが働くweb業界の仕事は、労働時間が長く低賃金であることがほとんどです。

そのため離職率も高く、ひとつの会社に長年勤める人は稀です。

私が以前勤めていた会社でも、どんどん人が入れ替わっていました。

そのかわりwebデザイナーの場合、まったくの素人で入社しても、ほんの数ヶ月でみるみる知識やスキルが身につくので、比較的短期間でプロとしての技術が習得できるところが魅力でもあります。

先ほどの料理人の例と同じく、一人前のwebデザイナーになりたい人にとっての過酷な労働は、webデザインの技術を習得するという自分の目的を果たすためのプロセスなので、ブラックとは言えません。

 

これからの時代を生き抜くためには「技術の習得」が一番重要

ひとつの会社に勤め続けていれば生活が安定し、それなりの人生が約束される…

そんな時代はとっくに終わりました。

これからの時代、ひとつの会社に依存せず自分が本当にやりたいことを仕事にしながら生き抜いていくためには、技術という武器が最も大事です。

これはwebデザイナーに関わらず、どんな仕事にも共通して言えることでしょう。

ただ、その技術を習得する過程で、ある意味ブラック企業並みの過酷な労働も伴います。

「生き抜くための武器」は楽して手に入らないのです。

それであれば、これからの時代を生き抜くための武器となる技術の習得ができる仕事選びをすべきだと言えるでしょう。

参考記事 webデザイナーが働く業界は離職率が高く過酷なのにブラック企業と呼ばれない理由

参考記事 web業界は離職率が高いのに、なぜ「ブラック企業」と言われないのか

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